畝田の家

構造・規模 木造 2F
竣工 2008/05

施主夫妻はともに1級建築士である。2人は行政を専門としている。 自ら線を引くことはせず専門に任せたいとの由で私に設計を任されることになった。 敷地は変形の三角形で両方の隣家から挟まれる形になる為、プライバシーを考慮して居間は2階とした。 居間は北面の展望が開けておりバルコニーを設けている。 また約11mのなだらかに伸びる天井の奥行き感は心地よい。 施主奥様は親子が川の字になって寝たいとの願望があり、子供部屋はあえて設けず、 1階和室(1・2)とゲストルームを子供の成長に応じて使用することにした。 夫の趣味は読書、漫画収集であり、書庫廊下とロフトが憩いの場となる。
町並みへの参加については、壁面線指定1m後退に従いながら、敷地の特徴である広い間口いっぱいに建物を配し、 横に細長い「一枚の壁」が整ったプロポーションで、連続性を持つよう意図した。